■SUZUKAZE-YA Comic Art Gallery

・開設のご挨拶
「SUZUKAZE-YA Comic Art Gallery」は、仮想空間「Second Life」の中に開設されたgalleryです。
「Second Life」の中にも美術館や博物館、galleryといった施設はあり、現実世界の絵画や彫刻作品の画像を展示したり、Second Lifeユーザーの作品を展示・販売している場所もあります。
 当「SUZUKAZE-YA Comic Art Gallery」はそれら既存の施設とは違う特色として、日本で刊行されたマンガ単行本(主に絶版単行本)、雑誌から表紙・書影、イラストなどを集めて展示しています。
 また展示しているマンガ単行本やその作者についての情報をこのプログでご紹介し、展示物の解説に代えさせていただき、復刻版や古書で入手が可能なものについてはリンクを貼っていきますので、興味を持たれた作品は実際にお手にとってご講読いただければと思います。
 
 展示作品は大きく分けてふたつの傾向に分かれます。
 つまり一般コミックスとアダルトコミックスです。こちらのブログでもそれらをカテゴリーに分けて掲載していきますので、興味のあるジャンルについてはカテゴリーごとにご覧いただければと思います。またあえていえば、アダルトジャンルの単行本やイラストは復刻の機会が少ないので希少性は高いかもしれません。
 
「Second Life」のアカウントをお持ちの方は、ぜひインワールドでも展示作品を鑑賞してください(このブログでは展示作品の画像は公開いたしません)。

http://slurl.com/secondlife/Venus%20Resort/23/210/21

 1階がLive Spaceのステージ、地階がGalleryになっています。

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 Second Lifeのアカウントをつくる方は公式サイトへ ↓
http://secondlife.com/index.php?v=1&lang=ja-JP
(日本語表示になっていない場合は左上の「language」で日本語を選択してくださいネ)

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2012年5月26日 (土)

企画展■少女マンガ黄金時代

 ギャラリーの改装などがあり、新しい展示作品を用意できなかったためこちらのブログも滞っておりましたが、「Club SUZUKAZE」の地下にて新規オープンいたしました。

 新装に際して、これまで展示作品が手薄だった少女漫画に注目し、主に70年代の少女漫画を中心に「少女マンガ黄金時代」とタイトルで企画展を開催しております。
 田渕由美子、太刀掛秀子といったりぼん系オトメチッチ少女漫画や萩尾望都、竹宮恵子といった人気作家の単行本、イラスト集の表紙画像を展示しております。

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 作品そのものは文庫版等の再刊行がありますが、単行本表紙に関してはそのまま埋もれてしまいがちです。カラーのイラストをあしらった表紙画像だけでも鑑賞の価値はあるのではないでしょうか。

 Comic Art Galleryへは、コチラから。「Club SUZUKAZE」フロア中央から地下へお入りください。

 Second Lifeのアカウントをお持ちでない方は、コチラから新規登録してください。

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2011年5月18日 (水)

電子書籍■Second Life小説、発売中

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2010年9月18日 (土)

書籍紹介■トキワ荘パワー


トキワ荘メンバーによる少女漫画作品を収録した一冊。
初期少女漫画作品に触れる貴重な作品集。

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2010年8月25日 (水)

企画展■ロマンアルバム~アニメ資料集の世界

「ロマンアルバム」は徳間書店が「アニメージュ」創刊以前に刊行したアニメ関連のムック本シリーズです。簡単に言うと資料集と言えるでしょう。
 当時アニメ作品の代名詞ともいえるほど大ヒットを記録した『宇宙戦艦ヤマト』に始まり、『サイボーグ009』『レインボー戦隊ロビン』といったモノクロ作品、『勇者ライディーン』『マジンガーZ』などのロボット作品など、新旧問わず人気のあった作品を取り上げていました。
 このシリーズの好評を受け、漫画家のイラスト集である「イラストアルバム・アニメージュ」というシリーズもスタートし、その後アニメ情報誌「アニメージュ」へとつながります。

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「ロマンアルバム」の刊行が始まった当初は、まだ家庭用ビデオデッキも普及しておらず、過去の作品について知るには雑誌の記事程度しかなく、各作品について設定資料や各話のストーリー紹介、スタッフリストなどがまとめられた本シリーズは願ってもないものだったと思います。
 かつては月刊ペースで刊行されていたこのシリーズも、いまでは思い出したように刊行される程度で「ロマンアルバム」というシリーズ名自体がアニメ好きな人のあいだでも知られなくなっているようです。
 ビデオソフトからレーザーディスク、DVDと映像作品それ自体に触れる機会も容易になりましたが、資料集と呼べるものの刊行が無くなってしまったのは(一部の作品をのぞいて)残念ですね。
 
 今回「Comic Art Gallery」では、この「ロマンアルバム」「イラストアルバム・アニメージュ」の表紙画像と、アニメージュ以前に刊行されていた日本初のアニメ雑誌「ファントーシュ」の表紙画像を併せて展示いたします。
 懐かしいアニメ作品に触れるキッカケになれば幸いです。
 
http://slurl.com/secondlife/Venus%20Resort/23/210/21

 Galleryは地下(水中)になっております。
 
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「ロマンアルバム」は当初、徳間書店の幼年向けテレビ情報誌「テレビランド」の増刊枠で刊行されました(「イラストアルバム」も同様)。やがて「アニメージュ」が創刊され、「ロマンアルバム」もNo.11より「アニメージュ」の増刊枠に変わります。No.1が『宇宙戦艦ヤマト』、そしてNo.11が『さらば宇宙戦艦ヤマト』であるのも印象深いですね。
 表紙からも当時の世相(?)がうかがえますが、特に「ボルテスV」「コンバトラーV」では、主役キャラクターやロボットを差し置いて適役の美形キャラが大きくレイアウトされているのが印象的です。
 また、シリーズ中異色なのがNo.17の「エイトマン」で、アニメ作品がモノクロだったためか、巻頭のカラーグラビアではたっぷり原作コミックの桑田次郎のイラストを紹介しており、その当時単行本未収録だった短編や絵物語まで復刻していました。アニメ作品の資料というより、アニメ&コミック双方の『エイトマン』を特集した形で、桑田次郎ファンのコレクターズアイテムのひとつになっています。

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2010年8月 1日 (日)

■秋吉 巒・孤高のシュールレアリスト

 秋吉の作品を「SMアート」というくくりで紹介してしまうのはいささか不適切な感がないわけではありません。作品の多くがエロティックなメディア、特にSM雑誌であったという事実はありますが、描かれる世界は幻想的なシュールレアリズム絵画として分類することのできるものだと思いますし、秋吉の作品を知る人の多くはそのように認識していると思います。
 昭和の時代、SMが性を語る上でもアンダーグラウンドなジャンルだったころに、秋吉はSM雑誌を中心に作品を発表していました。たぶん自身の作品にSM的なモチーフを取り入れることでより幻想的な世界を構築できると考えていたのでしょう。単に生活のための挿絵画家という立場であればもっと多くのジャンルの仕事があったはずなのですから。

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 実は2010年7月30日~8月4日のあいだ、東京・飯田橋にある「風俗資料館」において、ご家族から寄贈された秋吉の作品の一部が「秋吉 巒・悦楽郷の幻影展」として公開されます。また銀座「青木画廊」でも7月31日~8月7日まで「秋吉 巒・幻想とエロス」展が開催されます。
 わたし自身秋吉の作品が好きで、いつかSecond Life内のギャラリーでも企画展を、と考えていましたが、今回リアルな展覧会の開催に併せ「秋吉 巒・孤高のシュールレアリスト」と題して作品を展示することにいたしました。
 一般的には無名といってしまっていい画家かと思いますが、この機会にぜひ秋吉の世界に触れていただきたいと思っています。

http://slurl.com/secondlife/Venus%20Resort/23/210/21

 なおSecond Life内で展示する作品は、雑誌の表紙に加え、小説の挿絵、口絵といった印刷物です。資料につきましては当ギャラリー学芸員の猫目ユウ氏に協力をいただきました。

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2010年5月27日 (木)

おススメ■ジャングル黒べぇ/藤子F不二雄

 中央公論社のF・Fランドで刊行されて以来の復刻です!

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2010年5月16日 (日)

企画展■昭和レトロアンダーグラウンド・2

 久しぶりの展示作品入れ替えとなります。
 今回は好評だった「昭和レトロアンダーグラウンド・椋 陽児」の第2弾をお届けいたします。

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 椋 陽児さんに関してましては、前回の企画展記事をご覧ください。

 またSecond Lifeのギャラリーへは、コチラからお越しくださいませ。
http://slurl.com/secondlife/Venus%20Resort/23/210/21

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2010年1月24日 (日)

■企画展/松本零士の宇宙

 松本零士は『銀河鉄道999』『宇宙海賊キャプテンハーロック』そして『宇宙戦艦ヤマト』などの作品で知られる漫画家です。「ときわ荘」グループではありませんが同世代ですね。
 書き下ろしの単行本でデビューしたあと、少女マンガなども手がけ、『潜水艦スーパー99』『電光オズマ』などのSFマンガなどを連載。「漫画ゴラク」で連載した『セクサロイド』などで青年コミックにも進出しました。また「漫画ゴラク」では表紙イラストも担当していました。余談ですが松本零士の「漫画ゴラク」、石森章太郎の「プレイコミック」というのが当時のイメージとなっていたようです(共に表紙を担当していました)。
「少年マガジン」に連載した『男おいどん』でその人気を不動にしたという印象がありますが、現在の松本零士のSFやメカというイメージではなく、「四畳半貧乏漫画」というジャンルを確立した作品でもあります。
 それ以前からも作品に登場していた、チビ・メガネ・がにまたのキャラクターは、この『男おんどん』で松本作品のイメージとして定着しました。
 その後テレビアニメ『宇宙戦艦ヤマト』のヒットで、宇宙もののSF作品というイメージが松本零士の代表的なものになっていきます。
『宇宙海賊キャプテンハーロック』『クィーンエメラルダス』そして『銀河鉄道999』といった作品を次々に発表し、アニメ化もされました。

 今回の企画展ではそんな松本零士の単行本から、『男おいどん』その続編的な『ワダチ』といった「四畳半もの」をはじめ、初期の少女漫画を収録した虫コミックスの『銀の谷のマリア』、またアニメよりもずっと以前に「宇宙戦艦大和」の名称が登場する『電光オズマ』の虫コミックス版と若木書房版、珠玉の短編を多数収録したサンコミックスのシリーズ、「漫画ゴラク」の人気連載作品『セクサロイド』などのカバーを展示いたします。
 
[展示作品一覧]

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2010年1月 8日 (金)

仮想世界放送局でも紹介していただけることに!

 先日の「THE SECOND TIMES」に続いて、仮想世界放送局「VWBC」でも「SUZUKAZE-YA Comic Art Gallery」の「桑田次郎新書判コミックスの世界」を紹介していただけることになりました。
 放送は8日(金)21時から(紹介されるコーナーではなく番組のスタート時間)とのこと。
 ありがとうございます!!
 
 VWBC HP
 http://www.vwbc.jp/
 

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2010年1月 6日 (水)

THE SECOND TIMES で紹介していただきました^^

セカンドライフでレトロコミックを観賞

 セカンドライフ内で絶版になったコミックスや雑誌の表紙イラストを展示しているギャラリー「SUZUKAZE-YA Comic Art Gallery Venus A」にて、1月23日までの期間で企画展「桑田次郎新書判コミックスの世界」が開催されている。
「SUZUKAZE-YA Comic Art Gallery Venus A」は、日本で刊行され既に絶版となってしまった単行本や雑誌に掲載されているマンガやイラストなどの画像を展示しているギャラリー。展示作品は一般コミックスとアダルトコミックスの2ジャンルからなり、復刻の機会が少ない希少性の高い作品の展示も多い。
 桑田次郎は「月光仮面」や「まぼろし探偵」「8マン」などのヒーローものの代表作で知られる漫画家。今回の企画展で展示されている作品は新書判で刊行されたものに絞られており、そのほとんどが現在では絶版となっている貴重なもの。普段なかなか見ることのできない貴重なレトロコミックの画像を観賞してみよう。

SUZUKAZE-YA Comic Art Gallery Venus A
http://slurl.com/secondlife/Venus%20Resort/23/210/21

[THE SECOND TIMES]より

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 いつもSecond Lifeをはじめ仮想空間やオンラインゲームの話題を提供してくれている「THE SECOND TIMES」で、Galleryを紹介していただきました(ありがとうございますっ!!)。
 事前に「紹介します」というお話しもなかったので、記事を見てビックリ。心臓に悪いですね^^;

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2009年12月31日 (木)

【企画展】桑田次郎・新書判コミックスの世界

 桑田次郎は『月光仮面(原作・川内康範)』や『まぼろし探偵』といった実写ヒーロードラマの漫画版作者、原作者として知られているかと思います。
 またテレビアニメ初期の作品でも平井和正原作の『8マン(アニメでは『エイトマン』)』を執筆していました。
 もっとも活躍していた時期が、漫画の新書判単行本が一般的になる以前だったこともあり、新書判単行本としてまとめられた作品が少ないというのが残念なのですが、近年「パンローリング/マンガショップ」から多くの作品が再刊行され、ファンを喜ばせています。
 今回Second Life内の「Comic Art Gallery Venus A」では、新書判で刊行された作品にこだわって、桑田次郎の著書を集めてみました。展示したものでは『8マン』以外はすべて絶版になっていますが、前出した通り「パンローリング/マンガショップ」で復刊されたものもありますので、興味をお持ちの方はぜひお読みいただきたいと思います。

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・展示作品の簡単な紹介と解説
 エリート:SF作家平井和正原作の作品。宇宙人(というか意思)によって3人の人類が超人的な能力を得、その力をどう使うかによって、人類が宇宙の一員として受け入れられるか否かを試されるというもの。日本の少年はその力を平和と正義のために使うことを決意するが、もうひとり、力を得た外国の男性はその力で地球を支配しようとする。そして最後のひとり、驚異的な頭脳を与えられた幼児をめぐって少年と男の対決が…。
 ミュータント伝:別記事参照
 デスハンター:平井和正原作のSFコミック。同コンビの作品としてはもちろん、桑田次郎の作品としても頂点を究めているのではないかと思えます。宇宙生物である「デス」に支配された人間は、ゾンビのように殺しても死なない肉体を持ち、さらに仲間を増やすべく活動をはじめていた。その人類侵略を阻止しようと組織されたのが「デスハンター」である。過酷な試験を経てデスハンターとなった主人公は、さらに過酷な任務へと赴いていきます。平井和正はこの作品を気に入っていたらしく、のちに『死霊狩り(ゾンビーハンター)』として小説化しています。
 カワリ大いに笑う:『包丁人 味平』で知られる牛 次郎原作のスパイアクション。原水爆実験を探知するという日本が開発した装置を狙ってやってくるCIAとソ連のスパイを相手に、日本の秘密組織「ジャスパー」のメンバー、カワリが大活躍。
 怪奇大作戦:円谷プロ制作の特撮テレビドラマのコミカライズ。のちに「サンワイドコミックス」にて未収録話を含めた『怪奇大作戦(全)』も刊行されました。
 桑田次郎名作選:それまで単行本未収録だった作品を収録した長短編集。
 超犬リープ:平井和正原作のSFコミック。ロボット犬リープと主人公の少年が活躍します。また長く絶版状態だったこと、平井和正ブームで古書価が高騰したことで、一時10万円で取引されていたこともあります。秋田サンデーコミックス版では全1巻のみでしたが、のちに「サンワイドコミックス」で全2巻として刊行され、未収録部分をようやく読むことができました。
 8マン:桑田次郎の代表作のひとつ。原作は平井和正。また平井は『8マン』を元に『サイボーグブルース』という小説も書いています。アニメ化も手伝って大人気だった本作ですが、その人気絶頂時に桑田次郎が拳銃の不法所持で逮捕されてしまうという事件があり、事実上の打ち切りとなってしまいました。最終エピソードの「コズマ編」は、連載時、アシスタントによって最終回が描かれましたが、単行本には未収録の状態になり、リム出版で刊行されたおり、桑田自身の手で最終回が描き下ろされました。
 まぼろし探偵:別記事参照
 月光仮面:桑田次郎の代表作のひとつ。原作は川内康範。漫画版よりも実写ドラマとして知名度が高い作品でもあり、漫画版連載時はアシスタントの楠   によって描かれたエピソードも何回かあります。
 怪少年ジュン:超能力をテーマにした桑田オリジナルのSFコミック。
 ゴッドアーム:梶原一騎原作のSFコミック。異色のコンビによる異色の作品ともいえるでしょう。梶原版8マンとも言えます。
 アンドロイド・ピニ:大人向けのお色気SFコメディー。コミックペット版は再刊行。 
 
 展示作品の刊行データを以下に示します。

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■まぼろし探偵/桑田次郎

初出/少年画報(少年画報社/
        第1話・四・六の秘密 1957年3月号
        第2話・二つの顔 1957年4月号~6月号
        第3話・呪いの家 1957年7月号~10月号
        第4話・怪人対怪人 1957年10月号~1958年3月号
        第5話・炎の怪人 1958年4月号~5月号
        第6話・スペードの使い 1958年6月号~11月号
        第7話・クラーク東郷 1958年12月号~1959年7月号
        第8話・紅こうもり 1959年8月号~11月号)
        第9話・対決! 怪人ルパン 1959年11月号~1960年6月号
        第10話・加保根の脳 1960年7月号~1961年3月号
        第11話・白仮面と黄金の像 1961年4月号~10月号
        第12話・にせ金団 1961年11月号~12月号
        第13話・ゆうれい屋敷 1964年11月号~12月号
        第14話・絵の中の殺人鬼 1965年1月号
        第15話・にせ札つかい 1965年2月号~4月号)
   プレイコミック(秋田書店/まぼろし探偵ふたたび)
書誌/少年画報社・シリーズ(全11巻)
   少年画報社・ヒットコミックス(全9巻)
   朝日ソノラマ・サンコミックス(全4巻)
   リム出版(全8巻)
   パンローリング・マンガショップシリーズ(全9巻)
   アップルBOXクリエート(少年探偵王・全1巻)
   コミックパーク(オンデマンド版)(少年探偵王・全1巻)

 まぎれもなく桑田次郎の代表作。
 一般的にはテレビドラマのヒーローとして認識されているのかもしれませんが、放送をリアルタイムで見ていない世代にとってはピンと来ないところもあるでしょう。自分もこのドラマはタイトルを聞いたことがあるだけで、映像としてはほんの少し見たことがある程度です。原作である本作も、あるいは読むこともなかったかもしれません。
 最初にこの作品の単行本を手にしたのは、ヒットコミックス版でした。それも途中の巻を2、3冊、古本屋で手に入れたという状況で、マンガショップ版でようやく通して読むことができました。
 桑田次郎は大好きな漫画家ではありますが、昭和40年代の絵柄や線が好きなので、それ以前の作品はどうしても古くさく感じてしまいます。
 マンガショップ版では、これまで単行本化されなかった、まぼろし探偵登場編となる「四・六の秘密」が初収録ということもあって、腰をすえて読んでみる気になったのも事実(ただしマンガショップ版ではページ数の関係からか7話と8話の順番が入れ替わっています)。
「四・六の秘密」はタイトルが『まぼろし探偵』となる前の『少年探偵王』だったということで単行本未収録という言われ方をされたり、そのような印象を受ける書かれ方をされている気がしますが、『少年探偵王』というタイトルは第3話「呪いの家」まで続いていて、『少年探偵王・まぼろし探偵』を経て『まぼろし探偵』のタイトルに変わっていたようです。帽子やマフラーの色がその後の設定と違っているということもあるようですが、内容的にもこれまで未収録だった理由がよくわかりません。
 主人公の富士 進は、父親が警視庁の富士警部ということになっていますが、少年新聞記者であり、事件があると取材と称して飛び出していきます。年齢設定が幾つになっているのかわかりませんが、学校には通っていないようですね。
 またバイクを乗り回し拳銃の腕前もそうとうのものなのですが、どこでそれらを身につけたのかも不明。「まぼろし探偵」に変装して事件を解決するということについては、親に心配をかけたくないという気持ちからのようです。
 それにしてもかなりスピード感のある展開で、次から次へと事件が起こっていきます。月刊誌に、本誌と別冊付録に掲載していたのだからそれなりのページ数もあったのだろうと思いますが、読み応えは十分だったでしょう。
 初出を見ると、12話の「にせ金団」でいったん連載は終了し、3年後に半年ほど再開されたようです。この3年間に桑田の絵柄も変わっていて、進少年=まぼろし探偵もスラッとした青年という雰囲気になっています。絵柄的にはこちらの方が個人的には好きなのですが、内容的にはこじんまりとまとまった短編という感じで、物足りなさは否めません。また、中断前には和服だった進の母の服装が、再開後は洋服になっているのも面白いですね。これも時代なのかもしれません。
 

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2009年12月30日 (水)

■ミュータント伝/桑田次郎

初出:週刊少年マガジン
書誌:サンコミックス/全2巻
   マンガショップシリーズ/全1巻

 桑田次郎といえば『8マン』で知られる、硬質なタッチの漫画家。デビューは10代の前半と早熟で、もともとペン画を勉強していたこともあり、画力があります。
 そんな桑田の作品にあって、あまり知られていないのが『ミュータント伝』ではないでしょうか。
 サンコミックス巻末の刊行リストでこの書名を知ってはいましたが、ずいぶん長い間実物を見ることがなく、初めて読んだときの衝撃は大きいものでした。
 内容は、古代、猿人から突然変異で人類が生まれるというエピソード、未来で宇宙旅行から戻ったパイロットたちのあいだで謎の事件が起こるというエピソード、そして人類の終末、という大まかに3部に分けられます。
 特に第1部の古代編では、言語がない世界のため、吹き出しを一切使わず、すべてを絵で見せるという手法に取り組んでいて、てっきり描き下ろしの作品だと思っていたのですが、のちに「少年マガジン」に連載されていたと知り、驚きました。
 最初の単行本であるサンコミックス版は早い段階で品切れしたまま再版される機会に恵まれず(わたしの知るピーク時で、「まんだらけ」での売値は1冊1万円でした)、マンガショップシリーズでの再刊行は、ファンの待ち望んでいたものでしょう。
 桑田作品では、スーパーヒーローものに人気が集まりがちですが、この『ミュータント伝』はぜひ読んでいただきたい作品のひとつです。

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2009年12月15日 (火)

■冒険ガボテン島/久松文雄

初出:少年サンデー
書誌:虫コミックス/全3巻
    サンワイドコミックス/全2巻
    扶桑社文庫/全2巻
    マンガショップシリーズ/全2巻

『冒険ガボテン島』は遊園地の潜水艦に乗り込み、漂流して無人島にたどり着いた少年少女たちを描いたテレビアニメとして知られていると思います。ちょうどモノクロからカラーにテレビが変わる時期の作品で、モノクロで制作されたことから再放送の機会も少なかったのではないかと思います。そして、その漫画版は、キャラクター設定としても参加していた久松文雄が担当しました。
 漫画版はアニメの放送もあって、早い時期に虫コミックスから単行本化されていたようですが、逆にそれ以降は長い間絶版状態で入手が困難な状況になっていました。
 86年にサンワイドコミックスが刊行されたあとは、扶桑社文庫でも刊行され(この時は、その後の登場人物たちを描いた短編も収録されました)、現在はマンガショップシリーズで刊行されているものが入手できます。
 漂流ものというと『ロビンソン・クルーソー』や『十五少年漂流記』などを思い出しますが、ゴリラや恐竜といった漫画らしいキャラクターも登場する『冒険ガボテン島』は、案外漂流ものの代表作といってもいいのかもしれません。

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2009年12月14日 (月)

■弾丸トップ/桑田次郎

書 名/弾丸トップ
著者名/桑田次郎
出版元/パンローリング
判 型/B6判
定 価/1800円+税
シリーズ名/マンガショップシリーズ
初版発行日/2008年4月2日
収録作品/弾丸トップ・ぼくら(講談社)1958年1月号~12月号
          朝は死んでいた・週刊少年キング(少年画報社)1973年3号
          地底にうごめく・ビッグマガジン(秋田書店)1970年No.3

『弾丸トップ』のタイトルで連載された作品を完全収録したもの。とはいえトップというロボットが登場する作品はこれ以前にもあり、改めて連載作品として発表されたようなので、今回収録された原稿では、トップというロボットやその生みの親(?)である東博士とその息子たけしなどについて読者にとくに説明はなされていません。
 空に浮かぶ要塞のような「島」を基地に世界征服を企む「空魔Z」、海底基地から世界征服をもくろむ「海底魔城」のサタンXなど、どことなく『ナショナルキッド』を彷彿とさせる悪役が登場している印象があります。また最後のエピソードになる「夜行怪人」は、同じ桑田次郎の『キングロボ』のアイデアに通じている感じで、人魂のような宇宙生物が乗り移るロボットは『8マン』に登場する007にも似ていました。
 この単行本では、帯やカバー裏表紙の解説で「桑田次郎版『鉄腕アトム』」と記されていますが、確かに少年の姿をした知能を持ったロボットという点では類似点はあるものの、それを言ってしまったら同じような作品はたくさんありそうな気がします。またこの作品では「トップ」というロボットの活躍以上に、東博士やたけし少年が活躍しているということに注目してもいいような気がしました。
 同時収録の短編2作は、桑田次郎が一番絵的にノッていたと思える70年代の作品。とくに『朝は死んでいた』は『デスハンター』と同時期でもあり、これまで未収録だったのが惜しまれます。内容は石ノ森章太郎的なホラーSFといった感じでした。『地底にうごめく』は秘境もののホラーSF。こちらは桑田の『大秘境』などに印象が似ていました。
 

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«■リリーフサッちゃん/関谷ひさし